飲んでないのに体調不良が続くのはなぜ?

お酒やめると体調不良 やめたのに体調が良くならない
お酒やめると体調不良

「お酒をやめると、頭がスッキリ、体も軽くなってアクティブになるよ」

「お酒をやめると、心身が快調!」

「ぐっと若返りました」

と、聞いていたのに

良くなるどころか、どちらかというと体調不良に陥っている・・・そんな人はいませんか?

日中の頭痛がひどかったり、寝つきが悪くなったり、飲めなくて余計イライラする!

「お酒を飲んでいた方が体調が良いのだから、やっぱり私には、お酒を飲んでいる方が合っていたのだな」

と、早合点しないでください。

その体調不良、本当にお酒をやめたことが原因なのでしょうか?

お酒を飲まなくなったこと自体が体調不良を引き起こしているのではなく

お酒を飲まなくなり、いつもシラフでいられることで

体や心の変化や状態を、より敏感に感じ取れるようになっただけ、また、そのイライラを解消する手段を知らないだけ、と考えることはできませんか?

お酒を飲んでいた頃は、感覚がマヒしていたため、心身の不調になかなか気づかず

鈍感になっていただけ。

お酒を飲まずにいると、ちょっとした痛みや違和感に気づきやすくなるので

これまで放置されたり、見過ごされたりしていた部分が一気に噴出して

あたかも体調不良のように感じる、というカラクリです。

アドラー心理学的には、体調不良の状態を必要としている、と考えます。

先ほどの例でいうと、

頭が重いのは、疲れていた体をしっかり休ませるために頭痛を引き起こした。

横になって休むという目的を達成するために、私の体が頭痛を必要としていた、というわけです。

私たちの心と体、理性と感情、意識と無意識など、

一見相反すると思われているものも、アドラー心理学的に考えると、

どれも一体となって、一つの目的に向かっていくと考えます。(アドラー心理学の【全体論】【目的論】という理論で説明ができます)

飲まないと決めていたのに

「ついつい飲んでしまった」

「無意識で体が勝手にお酒の蓋を開けていた」

「本当は飲みたくないのに、飲んでしまった」

人間は賢いので、言葉を使って後から飲んでしまった言い訳をつくることができます。

「飲まないと、逆に体の調子が悪いので、やっぱり飲むことにします」

これもまた、上手な言い訳ですね。

シンプルに「飲みたかっただけ」にもかかわらず、

私たちは言葉をもっているが故に、後から言い訳をそれっぽく言えるのです。

心と体、思考と感情、すべてをつかって「お酒を飲む」という行動の目的を遂行している、と考えてみる。

アドラーさんは、その人の全体(人生)を無視して、心と体の状態だけを研究するのは無意味である、とおっしゃいました。

お酒の問題だけを取り上げて解決しようとするのでなく、あなたを取り巻く対人関係や、あなたの人生の中でお酒の問題解決するために、心と体について考えていく、という姿勢で取り組むことが必要です。