サポートプログラムを受講し終えた方に
「お酒をやめる決断をした自分のことをどう思っていますか?」
と質問すると
「自分を誇りに思える感じかな」
こんな素敵な答えが返ってくることがあります。
では一つ、あなたに質問です。
お酒を飲むことによって、自分を誇りに思えた瞬間や大好きになることはありましたか?
楽しかった、いい時間を過ごした、ということはあっても、誇りに思えた、というのは
難しいかもしれませんね。
お酒を飲みすぎて、どうしてあんなに酔っぱらってしまったのかと、後悔したり自己嫌悪になることが多いからでしょうか。
私自身、過去を振り返ってみても、お酒を飲むことで楽しい時間を過ごすことはたくさんありましたが、
ダラダラ飲み続けて無駄な時間を過ごしたり、二日酔いで具合が悪かったり、人様には言いたくない失敗をして落ち込んだりすることも多かったと記憶しています。
その度に
「あの日は、飲み過ぎちゃっただけ」
「あれは、本当の私じゃない」
「次はちゃんとセーブして飲み過ぎないようにしよう」
と、その時は思うのですが、体調がよくなったら凝りもせずまたお酒を飲み、忘れた頃にまた同じ失敗をする。
お酒を飲み始めてから20年ほど、ずっとその繰り返しをしていたようなものでした。
でも、よく考えてみると、この繰り返しというのは、自分との約束を守れずに、嘘をついた自分のことを否定したり、自分に言い訳していることと同じ。
この状態、とっても「心」に悪影響だと思いませんか?
もし、あなたの仲のいい友達が何度もあなたとの約束を破ったら、どんな気持ちになるでしょうか。
それと同じことを自分自身にしている、ということです。
私たちは「体のこと」は気にするけれど、「心のこと」はなおざりにしてしまう傾向があります。
暴飲暴食をしたり、疲労を回復させずに蓄積させることは「体」に悪いと知っています。
体への無理が積み重なってしまうと、体を壊してしまうと誰もがわかっています。
では、お酒を飲みすぎたことによる「心」の悪影響はどうでしょう?
自分を裏切り続け、自分を嫌いになり、自分を責める。
長年お酒を飲み続けてきたことによって、あなたの「心」はどれほど傷ついているでしょうか。
お酒に頼らない心を手に入れ、お酒があなたの人生からなくなると、このお酒によるマイナスが全部なくなるので
「大好きになった」
「誇りに思える」
「自信がもてた」
と、自分のことを肯定的に捉えられるようになっていくのだと私は感じています。
お酒を飲まない時間が長くなればなるほど、「ずっと約束を守れている自分」が味方になり、一番そばにいてくれるような気持ちでいられるからではないでしょうか。