自分へのご褒美だから、やめたくない

自分へのご褒美 ご褒美の代わりに
自分へのご褒美

大きな仕事がひと段落した時や、長いこと願っていた成功を手にしたとき

「がんばった! 今の私にできる精一杯をやれた!」

という気持ちから「自分へのご褒美」としてのお酒がやめられない、という人がいます。

人がお酒を飲む目的には

「何も考えたくない」とか「現実逃避」などの「ネガティブな感情」が元になっていることもありますが、

「がんばった自分へのご褒美」のように、「ポジティブな感情」きっかけにお酒を飲むこともありますね。

先日、ある起業塾の受講生さんたちのためのアドラー心理学講座の講師を務めたのですが、私にとってのたくさんの「初めて」が重なったこともあり、その夜は、心身ともにどっぷりと疲れてしまいました。

とにかく、この疲労感を一刻も早く和らげて、今日一日の自分を労わり、心身を開放してリラックスしたいと、以前の私なら、パーッとお酒を飲み、その余韻に浸ったことでしょう。

その夜、私はお酒を飲まずにどんなふうに過ごしたのか。

夕食をとり、ゆっくりお風呂に入り、明日の予定をざっくり確認しました。ここまでいつも通りです。

その後、ソファに深く腰掛けて目をつむり、今の私の心を支配している感情に意識を向けると、

【充実感・達成感・満足感・貢献感・心地よい疲労感】に次々と襲われ、そのまましばらく動けなくなりました。

今ここにある私の心は、たくさんのポジティブな感情で彩られていることを感じました。

「酔っぱらっている間は何も考えなくていいから楽」「お酒はご褒美」という人がいますが、たとえシラフでも、「積極的に何も考えない状態」になり、「感情をじっくり味わう贅沢な時間」にすることができるのです。

ソファーに腰かけて目をつむり、感情を味わった時間は、せいぜい20分くらいだったかもしれませんが、そのときの私にとっての、最高の心と体と頭の「休養時間」だったのでしょう。

目を開けたときには、「この上ない最高の贅沢」だと思えるくらいの爽快感と満足感がありました。

飲みたい気持ちをそのまま行動にうつすのではなく、ぜひそこであなたの感情を味わってみてください。

飲まない人生を進めていくヒントは、やはりいつもシラフのあなたの「感情」にあります。

感情を飲酒欲求を切り離す。どんな感情も、いつも客観視して向き合うことで、あなたの行動は変えていくことができるのです。