「飲まない夜なんて、暇。どうせ一人だし、お酒くらい、好きな時に好きなだけ飲んだって、別に私が誰かに迷惑かけてるわけじゃない」
とはいえ、
ゴミ出しの日の大量のお酒の空き缶、身に覚えのないネットショッピング履歴、記憶のない送信済みメッセージ・・・。
「ああ、また、やってしまった」
と、ため息をつきたくなる自分がいるのも確かです。
そんなあなたにとって、「理想の飲み方」って、どんなものですか?
例えば、一日2本などの「飲む量のルール」が守れたら、良いのでしょうか?
22時までなどの「時間のルール」の方が効果がありそうですか?
「飲んだ翌日に自己嫌悪にならないくらい」のような、数値で計測できない心がけを大事にするタイプでしょうか?
でも、ちょっと想像してみてください。
お酒は決めた量でストップできて、夜22時にはお酒をやめて就寝。二日酔いになって自己嫌悪になることもない毎日。
そうやって、「目の前のお酒の問題だけ」を解決できたとして、あなたは理想の人生の時間を過ごしている、と言えますか?
また、
「今、何本目だろうか」
「今、私は酔っぱらっているだろうか」
「今、まだ飲んでいい時間だろうか」
「明日の仕事は、大丈夫だろうか」
と、自分自身に問いかけ、確認しながらお酒を飲まなければいけないなんて、これでは結局、「今」という瞬間を「お酒」に奪われながら過ごしている状態と変わりありません。
試しに、もし、今この瞬間に「お酒の要らない心」を確実に手に入れられたとしたら、あなたは今夜、どんなことをして過ごすかを考えてみてください。
お酒から自由になった心と体、時間、思考力も忍耐力も、明日の午前中のスタミナも、お酒に奪われることはありません。
さあ、あなたは何がしたいですか?
心がワクワクするような答えを、あなたの中に見つけることはできなかったなら、あなたは「理想的なお酒の飲み方」を知りたいのではなく、「自分らしく充実した人生を送るために何をしたらいいのか」がわからないからお酒を飲んでいるだけ、と言えるのではないでしょうか。
そんなあなたに質問とご提案があります。
やってみたいこと、行ってみたい場所、途中であきらめたこと、できるはずがないと思ってチャレンジすらしなかったことは、ありませんか?
たくさんリストアップしてもいいですが、まずは、一つ、「これを絶対にやる」と、決めること。
そして、その実現のために、「今」から、小さな行動を起こすことをスタートさせること。
例えば、行きたい場所があるなら、どのくらいのお金がかかるのか、時間はどれくらいかかるのか、いつそこに行けたらいいと思っているのか、誰と行くのか、一人で行くなら、どんなルートで周遊できるのかなど、具体的に調べるのです。
人は幸せに向かって動いているときが、一番幸せを感じる、と言われています。
お酒を飲んでいるときの幸せが「見せかけの幸せ」であることは、きっと本当はあなたも気がついているのではないでしょうか。
人生の時間には、限りがあります。あなた自身を喜ばせることや、心が幸せになることに費やしていきたいものですね。