ネットで検索をして、自分がアルコール依存症かどうかのチェックをしたことはありませんか?
「別に朝から飲んでるわけじゃないし、きっと、大丈夫」
「上手に飲めるときだってある」
「健康診断でひっかかったわけじゃないし」
「美味しく飲めるうちは、病気じゃない!」
そう自分に言い聞かせて、内心ビクビクしながらビールを開ける。
いつものように飲みはじめると、気持ちが落ち着いてくる。
さっきまでの不安はどこかえ消えてなくなったように見えるのは、酔いが回ってきたから。
今日は、この1本でやめておこう、と罪滅ぼしのように小さな誓いを立てるけれど、飲み始めたら結局いつもと同じように、冷蔵庫あるビールを立て続けに開けてしまった・・・。
私は医師ではないので、あなたがアルコール依存症かどうかを診断することはできませんが、
医師がアルコール依存症だと診断するときに見ているポイントは、あなたが普段どんな飲み方をしているのかによって総合的に判断されるようです。
ちょっと考えてみてください。
・一晩に日本酒を一升空けるほどお酒に強いけれど、習慣的な飲酒はしない人
・500mlの缶チューハイ1本でほろ酔い気分になれるけど、「今日は飲まない」と決めてもその1本が毎日やめられない人
この二人の間には、どんな違いがあるのでしょう?
アルコール依存症は、「自分の飲み方をコントロールできない」状態であるといいます。
たとえ「1本」でも、飲むことをコントロールできないならば、可能性は十分にあると考えられるのかもしれません。
この視点であなた自身を自己判断すると、どうなりますか。
「私はいつでもお酒の飲み方をコントロールできる」と言い切れますか?
また
・ただの酒好き
・酒豪
・プレアルコホリック
・アルコール依存症
この境界線も、習慣的にお酒を飲んでいる人にとって、気になることに違いありません。
ちなみに、プレアルコホリックとは、アルコール依存症の診断基準は満たさないけれど、何らかのアルコール問題をもっているアルコール依存症の一歩手前の人のことを指します。
でも、もしあなたがアルコール依存症という診断を受けていようと、アルコール依存症の一歩手前だろうと、あるいは健康上の問題が一切なかったとしても、
私からあなたにお尋ねしたいことは、いつも1つです。
それは、あなたのこれからの未来を考えるときに
「あなたは、どうなりたいの?」
「本当は、どんな自分でいたいの?」
「どんな未来がほしいの?」ということです。
病気になってしまうことは、もちろん避けたいことですが、仮に病気になったとしても、別の病を抱えてしたとしても、あなたらしさを失わずに、よりよい未来に向かって生きていくことはできるのです。
あなたがほしい未来にたどりつくために、その未来をあなたが実現するために、あなたの目の前にあるそのお酒は必要ですか?
きっと、答えはあなたの中にありますね。
あなたに必要なものは、依存症かどうかの診断ではありません。
これからの未来のために、「生き方」を変える、という決心です。
アドラー心理学は、あなたの今をスタートにして、あなたの未来を変えていく考え方です。
これまでのあなたがどうであっても、あなたはあなたの力でどんな未来も描くことができますよ。