子どもが寝静まってから、こっそりとお酒を飲む至福の時間。
毎日忙しい私。お酒くらいしかストレス解消できないんだから、今は仕方がない。
はぁ・・・子どもの手が離れるのって、一体いつになるのやら?
そんな思いでお酒を手にしているママは、きっと多いはず。
私も、その一人でした。娘が7歳までは、そうやって毎日のようにお酒を飲んでいたのです。

私の場合、夕ご飯を食べながらお酒を飲むスタイルだったので、あの頃、娘とのコミュニケーションは、いつも酔っぱらっていました。
あのまま、私がお酒を飲み続けていたら?
あのまま、アドラー心理学に出会っていなかったら?
と、考えることがあります。
親の価値観を押し付ける、強引な親になっていたかもしれません。
ありのまま娘を認めることをせず、良いか悪いか、正しいか正しくないかをジャッジするような親だったかもしれません。
良かれと思って、ああしろこうしろと指示を出すことで反発され、それをさらに押さえつけようとしたかもしれません。
そして、そんな親子関係を「娘本人の問題」だと、いい関係をつくることをあきらめたかもしれません。

あくまでもこれは予想ですが、あながち間違ってはいないと思うのです。
一番の問題は、ほとんどの親が、自分の経験だけで子育てをしようとしていることにあります。
迷ったり、困ったりしたときに、子育てママの先輩のアドバイスを参考にしたり、育児書などを読むことがあったとしても、たいていはその場しのぎの対処法に過ぎません。
褒めたり、叱ったりする方法も、アドラー心理学の視点からは、効果はないとしています。
その表れとして、従来の自分の経験だけに頼る子育て方法では、自分が経験していない不登校やひきこもりということに対して、親はどう対応するべきかの明確な指針が見当たりません。
子育ての目標として、明確に「自立」と「調和」の2つを掲げるアドラー心理学では、親の関わり方が子育ての目標に近づいているか、というポイントで振り返ることができます。
また、子育ての方法として、具体的な4つの手法があるので、学びやすく身につけやすいということもあります。
>>子育て講座受講者さんのインタビュー
>>受講者さんのご感想

あなたのお酒の問題を一度脇において、あなたとお子さんの親子関係について、考えてみませんか?
あなたの人生という大きなくくりで見たとき、今のあなたにとって優先度の高いものは、「子育て」ではないでしょうか。
なぜなら、子どもと一緒に暮らせる時間は、本当にあっという間だからです。
私がアドラー心理学に出会ったとき、娘は10歳でした。
アドラー流の子育てを実践すると、自分にも娘にも目まぐるしいほどの変化があり、それが楽しくて、娘が小さかった頃にお酒を飲んでいた時間を後悔したことを覚えています。
でも、その後悔する気持ちがあったからこそ、これからの時間を大切にできたと言えるのかもしれません。
アドラー心理学に出会ってからの8年間、娘と過ごした濃密な親子の時間は、私の人生にとっての宝物です。2025年春、娘は県外への進学を選び、親元を離れることになりました。
子どもと一緒に暮らせる時間は、私の長い人生のほんの限定的な時間だったことを今、改めて痛感しています。
すべての親御さんがお子さんと「今よりもっといい関係」を築けるよう、アドラー子育てのエッセンスを伝えられたらと心から思っています。